正直なところ、心理学の隅から隅まで読んだことはありません。
ましてや他にどんな心理学があるのかも分かっていませんが、私は心理学を研究してきたことがある、私の学んできた心理学が絶対なんだという方の実践もまた正直なところ活かせていない点がたくさんあります。
というのも、心理学を学んだところで全ての人に活用できるかと言えば決してそうではないからです。
心理学を学んできた人が教師として活躍しているのであれば今の日本の子どもは全て良い子に育ち、犯罪などにも手を染めず、離婚なども起こらない素晴らしい世の中になっているはずです。
なぜそうならないかと言うと、そうした心理学を学んだことによる安心感とそれが絶対だという間違った考え方が世の中に蔓延っているからです。
心理学の活用はあくまで参考程度のものであり、すべての人に活かせるというものではないということが私の持論です。
心理学の利点は、一人の人にまずは当てはめてみることができることと、自分一人でも参考になることです。
野球に関することの本を読んだところで当てはまるのは野球をしている人限定となりますが、心理学の本は自分一人でも検証できるのは有難いことです。
占いとかもそうですけど、自分に当てはまるから信じてしまうわけですね。
自分の状況に当てはめてみて、これはそうだなと思うことができれば次に身近な人の検証を行ってどれだけその率が高くなるのかを見ていけばいいのです。
ただ、あくまで率が高くなるだけであって絶対ではないことを考えていくことは大切です。
数字・数学が当てはまる分野以外の絶対はまずありえませんから。
文系の学問に関しては絶対はないと思いながら取り組んだ方がいいですよ。
その前提でいないと洗脳される恐れが高くなりますからね。
心理学って本当に面白くて、私たち人間だけでなく動物にも当てはまることから考えていくので、そこから私たちはあくまで生物の一つであってそれ以上でも以下でもないんだなと思えます。
人間はこの世界に君臨する絶対的なものであり、あらゆる災害なども乗り越えていけるような感覚になりがちですが、今回のコロナといい、本来は生き残るための術をどの生物も進化することで身に付けてきたわけです。
ムカデなんて生き残るためにあれだけたくさんの足を身に付ける進化を遂げたと思えば大変面白いなと思いますけど、要は生き残るために楽になる道をどの生物も選んでいるわけです。
その過程で進化を遂げているのですけど、人間は、というよりも日本人はなのかもしれませんが何かしら努力であったり頑張ることが美学とされて難しい道を選びがちです。
本来生物は楽な道、生き残るための道を選ぶのであって、それに逆らわない道から得られるものがあると私は思っています。
心理学においても自分が納得するものを選んで、自分の気持ちが楽になる道を進めばいいのではと思います。
他の人が「本当の心理学」などと言ってそれに従わせようものなら、私はそれはハッキリと偽物だと言い切りたいなと思います。
全ては納得できる生き方で人生を全うできることが大切です。