インターネットではずっと前から有名だったコレコレさん。
タバコのポイ捨てでYoutubeでも人気を博して、チャンネル登録者数も100万人以上突破している有名人ですが、今回地上波のコメンテーターからも名前が上がっていました。
ワタナベマホトさんに対することでご自身の発信力を活かして告発したことで、コレコレさんの行動はいかがなものかというものです。
今回はこの件について少し書いてみたくなりました。
何が起こっているのかを整理すると、ワタナベマホトさんが自身の未成年のファンに対してわいせつ画像を送らせた疑惑があり、その件についてそのわいせつ画像を送った未成年者がコレコレさんに相談して、コレコレさんが告発の流れに至ったというものです。
この件について、地上波ではまずは正式に親や警察に相談していくものであると批判されていて、他のユーチューバーもわざと挑発しているとのことで批判をしているので注目されているのですが、一方で親に相談したら自分が怒られてしまって何も解決しない関係であったり、警察に相談しても揉み消しにされる恐れがあるために、コレコレさんが相談に乗ってくれていた、ということで擁護派もいます。
そもそもYouTube自体がお金儲けの手段として使われているのに、他のユーチューバーが批判するのがおかしいなどの擁護もあり、賛否両論が渦巻いているところが大変興味深くなりました。
ワタナベマホトさんの件であらゆる方面から意見が飛び交っていて、YouTubeのあり方や今後の展開が気になるところです。
未成年者が親に相談しないという現状をまず共通認識としてとらえておかなければならないところだと思います。
実際に子どもが親に相談しないケースは多く、親が話を聞いてくれない、子どもの味方になってくれない環境がそもそもの問題です。
今回の未成年者は高校生とのことで、この年代になると比較的自由にSNSのベテランの域に達している方も大変多くいて、どちらかというと高校生が話題を作っている可能性も大変高いです。
親としてはこの現状をインターネットの責任に仕向けるのではなく、むしろ親としてどのように現在の環境に対して向き合うかがとても大切になってきます。
インターネットの世界は数多の出会いが作られ、実際に出会うこともできる便利でかつ取り扱いが難しい世界です。
インターネットを扱うなというのは簡単ですが、それではこれからのインターネットの社会に対応していくことに対して出遅れてしまいます。
親自身がインターネットの世界にもっと関心を寄せて、どのように取り扱っていくべきかを話し合わなければなりませんし、そもそも子どもとそうした話ができる環境を整えているかも問題です。
子どもとしっかり向き合っていない親もいて、普段から話を聞いてあげる環境を作れているかも議論すべきではないかと思います。
そして、大事件にならないと動いてくれない警察にも問題があると思います。
警察官に問題があるのではなくて、組織としての限界が出ていて、ストーカー事件に関しても実際に大きな被害とならないと動けない体質が警察に頼っても仕方がないという空気を生み出しているのも事実です。
もちろん警察に頼ろうとするにはそれなりの証拠を集めるしかないわけですが、ドラレコのようにSNS拡散によって大問題として取り上げられてから法律が厳しくなったりしてきた流れもあるわけです。
今回の件に関してもSNSやインターネット上の拡散や炎上によって取り上げられたわけで、手段に関して批判されようとも地上波で取り上げられたことに関してはコレコレさんの対応は大成功だったと言えるのです。
少なくとも、問題を起こさない人がいなければコレコレさんの発信はなかったわけで、それは週刊誌が生き残っている理由にもつながってくるのではないかと思います。
週刊誌も政治家や芸能人がつまらないことをするからこそ大きく取り上げていくことができますし、時には推測で物事を書いたりでっちあげたりしていますよね。
皆が皆、清く正しく生きていればコレコレさんの発信はなかったと思いますが、そうではない方々が数多に存在するからこそコレコレさんも週刊誌も生き残っているわけです。
そして、大きく取り上げることで本来なら大きな力によって潰されたり、動いてもらえないようなことでも動く力を持っていることをもっと認識すべきではないかと思います。
元々力のない人が世の中を動かす力を持つことができるのがインターネットの世界であり、これをどのように有効活用させていくかをもっと考えていく必要があるのではと思いますし、その可能性の大きさをもっと拡げていくべきではないかと思います。
本来力のない人が力を持てる時代が来ています。