戦争に関しては分析が行われていないと間違いなく負けます。
データをもとにきちんと分析しているところは勝つ確率が高いです。
戦前日本の分析はとんでもなく杜撰であり、そのほとんどが精神論で片付けられているところが非常に恐ろしいところでした。
アメリカと戦争になる前にアメリカは日本についてかなりの分析を行っていました。
どんな国でどんな文化を持ち、どんな考え方であるとか人そのものをきちんと分析していましたし、それを映像化して残していました。
一方の日本はアメリカ本土の大きさと生産力の違いを知っている人の意見を聞かずに戦争に踏み切っている感が否めません。
山本五十六連合艦隊長官は最後の最後までアメリカとの戦争に反対していましたが、アメリカの分析を彼自身が行っていたからなんですね。
真珠湾攻撃が成功したのも飛行機や空母の性能をくまなく分析して、戦艦よりも飛行機や空母がこれからの海での戦いにおいて重要となると分析していたのも山本五十六でした。
真珠湾攻撃によってアメリカは飛行機と空母の大量生産をして、日本のトップは未だに戦艦大和を中心とした戦艦による海戦が重要となると考えていたのがなんとも言えないところですし、その後の結果が分かっているだけに残念で仕方がありません。
スポーツの世界においても分析はかなり行われていて、分析がしっかりできているところは勝つ仕組みを知っているのだなと思います。
対戦相手や対戦チームの分析だけでなく、自分自身の分析もしっかり行っていて、どのようにトレーニングをすればよいかを効率的効果的に行っています。
闇雲にこれまで行われてきた練習を行っているところはおそらく勝てていません。
特に集団プレイを行うスポーツでは選手一人一人の特徴やモチベーションの上げ方まで監督やコーチが分析していて、相手チームの特徴と合わせもって試合に臨んでいます。
ここでも周りがやっているから自分もやらないといけないというような雰囲気に持ちこんで取り組んでいるところは負けている気がします。
また、個人においても同じことが言えて、特に格闘技を行う選手でも分析をきちんと行って自分自身のトレーニングも効率的に行っている方は勝つ確率が高いです。
ギャンブルを突き詰めて見ていけば決して運否天賦ではありません。
運否天賦とはその時の運次第で賭けることですが、そうやってギャンブルをしている人は負け続けるのがオチです。
パチンコでも競馬でも勝つための分析を徹底的に行っている人は勝つ確率を高めています。
ここで注意する点ですが、どの分野においても必ず勝てるということではありません。
勝つ確率を高めるための分析を行っているわけであり、どの分野においても勝つ確率が高いと感じた時に勝負を挑んでいるわけです。
これはビジネスにおいても結構似ている点があり、リスクが生じたとしても稼げる確率がこれなら高いと感じるからこそ投資をしたり融資をうけたりするのです。
分析ができていないとそれだけ勝てる要素が少なくなり、かなりリスクの高い形で勝負をしていることになります。
分析がいかに大事かということが分かると思います。
分析自体もかなり時間がかかって大変な作業ではあります。