自分は中学校に通いませんと宣言することがなぜここまで大きな話題となるのでしょうか。
様々な理由があると思いますが、最大の理由は学校に通わないと自ら宣言することが果たして良い方向に向かうのだろうか、放っておいてよい問題なのだろうかという点ではないかと思います。
また、大多数が通る道を通らないことに対する不安をこの問題を通して確認したい気持ちもあるのだと思います。
これまで中学校を卒業してから高校・大学と通うことで就職が有利とされてきた流れに対して、真っ向から否定する流れですから注目されないはずはありません。
学歴主義に対する反対意見もこれまでたくさん出てきた中で、現役の中学生自らその否定を実証しているわけですからね。
中学校に通わない選択肢によって、あらゆる道を提示して知識を得られることや仕事に成功する道を示すことができればよいわけで、コロンブスのように大航海時代が始まった思いで応援すれば良いのではないかと思います。
先ほど書きました大航海時代に対して、人は賞賛していると思います。
新たな大陸を求めて冒険をした人たちは歴史でも大きな出来事として捉えられ、彼らに対して否定的な見識を持っている人は少ないのではないでしょうか。
それはあくまで新しい大陸を発見したことや新たな航路を発見できたからであり、そのまま失敗に終わっていたら非難の嵐が当時の人たちから浴びせられていたと思います。
やっぱり駄目だったじゃないかとか、そんな危険なことをして何になると言われていたんじゃないでしょうか。
人々からの賞賛はあくまで成功してからついてくるものであり、中学校に通わないで成功を収めるにはまだまだ先のこととなります。
それまでに継続して注目されなければなりませんし、何かあろうものならすぐに叩こうとする人たちと毎回毎回相手をしなければなりませんから、この先辛い道が待っていることが予想されます。
ただ、人が歩いていない道を歩くことはどんなことであっても辛いことには違いありません。
人が歩いてきた道を通ることは極めて安全であり、他の人が進めるのも分かります。
最終的に何が大事かと言えば、自分の人生に後悔しないことが大事なのであり、そこに年齢制限はありません。
中学生だから何も分かっていないということはなく、このときに自分のしたいことに没頭できたのであればおそらく後悔しないでしょう。
調子に乗って痛い目に遭うことも人生であり、そこで初めて知ることもあります。
極力取り返しのつかないようなことにはならないようにすべきですが、人に迷惑を掛けずに生きるのであればそれでいいのではと思います。
中学校に通ったからと言ってその時の友だちがずっと友だちかと言えばそうではありませんからね。
その子に後悔させない人生を歩ませてあげることが親や大人の役割ではないかと思います。
人生に正解はなく、自分で探すことの方がよっぽど大事だと思います。