緊急事態宣言の下で銀座に飲みに歩いたということで、公明党の国会議員さんは議員辞職をされました。
自民党の国会議員さんは離党届を出したのですが、その件で処分が緩いとネット上でも記事でも騒がれています。
公明党の処分の仕方と辞職した議員さんの潔さがはっきりとしたことで、自民党の処分の甘さと緩さが顕著に出てしまいました。
緊急事態宣言は国が発令したものであり、その決定に近い存在の方々がそれを無視した形で夜の繁華街を出歩いたのですから、それなりの批判を受けて当然だとは思いますが、仕事を辞めるまでしないといけないかどうかが気になるところです。
公職選挙法違反を行ったわけでもなく、ただ夜の繁華街を出歩いただけなのにここまで厳しい処分が必要なのかどうか。
ただ、それだけ国民が厳しい状況に追い込まれているからという理由があるかもしれません。
夜の繁華街がコロナに対する悪であるという見方が強いのかもしれませんが、以前から何度も書いている通り夜の繁華街が悪いのではないと私は思っていて、繁華街で働く人たちも必死です。
国会議員の方々もそこにお金を落としていったと考えればありがたい話ではあるのですが、出歩いたことによってさらに夜の繁華街でお金を落とすことが悪のようなイメージになるとさらに繁華街が追い込まれてしまいます。
こうした行動でさらに追い詰めることになったのであれば軽率だったと言わざるを得ませんが、誰も得しない報道が良かったのかどうかさえ疑問に感じてしまいます。
不倫の報道もそうですが、それを世間に知らしめることによって不倫は悪であることは認知されても、誰も得しない報道だなとつくづく思ってしまいます。
ただただ人を傷つける記事で儲けているマスコミの人たちに対して悪を感じざるを得ません。
報道の仕方にも問題があるのではないかと思ってしまいます。
先ほども書きましたが、緊急事態宣言の下であったと言っても、ただただお酒を飲んだだけで議員さんは仕事を辞めたり職場を離れてしまうわけですから。
犯罪を犯したわけでもないのに、相当重い処分だと私は思います。
飲食街がコロナ禍のターゲットにされたのは、マスクを外してしまって飛沫が飛んでしまうから。
特に大勢の人たちがワイワイガヤガヤやってしまうと広まりやすいからという理由であるなら、マスクをつけながら一人で行くなら問題ないかもしれません。
それが面白いかと言われれば分かりませんが、そういう制限であれば夜も営業できたかもしれません。
そのうえで補助金も渡しておけばよかったのにとも思うのですが、店を開けることや飲みに出歩くことそのものが悪のようなイメージになっているのがどうも腑に落ちません。
まるで戦前の非国民のような扱いを受けることに対してあまり納得ができません。
私が納得しない最大の理由は、国が決めたことに対して批判の矛先を向けずに、その曖昧な基準に対して外れてしまった人たちが怒りの矛先になっていることです。
もっと国の政策に対して注目して、もっと国に対して怒りの矛先を向けなければならないはずなのに、その流れに乗れない人たちが批判されることがどうも腑に落ちないのです。
今回の国会議員の処分に対しては、権力者側の落ち度によるものなので厳しい対処で致し方ないのかもしれませんが、それでもあくまで飲みに行っただけであることは忘れてはいけません。
公職選挙法違反を犯した人たちとは違うことを考慮すべきだと思います。
公明党の対応の仕方は潔くて称賛されるかもしれません。
また、今回に限らず公明党はこうした不祥事に対して常に厳しい監視の下で対応されていると聞いています。
国の代表として選んでいる側と選ばれている側がしっかりと対応されている点も評価しますが、一方で息苦しいほどの環境に追い込まれないかとも感じてしまいます。
不祥事と言っても今回はあくまでお酒を飲みに行った、それだけの行動です。
こんなことで毎回辞職するような流れを作るべきではないと思いますし、戦前や江戸時代のような村八分的な空気を現代になっても日本人は好きなんだなと改めて感じました。
まだまだアメリカが戦後に投入した自由主義の浸透は遠い道のりであることを今回のコロナ禍で再認識したなと思います。
人と違う行動をすると批判される国民性ですね。