核兵器を使用した戦争は第二次世界大戦の太平洋戦争に使用されたのみで、あとは実験だけです。
その時の被害はいわずもがなで、人的被害だけでなく自然破壊も行われて人類滅亡する可能性が高い極めて害悪な兵器です。
そこまで分かっていても必死になって作る理由は何か?
それは核兵器というものは使用することに価値はなく、脅しをするための兵器です。
後ろに何か大きなものがいると思うだけで人は手を出せない、その心理を突いた兵器です。
巨大な力を持っていることを後ろ盾にしても、決して使うことができない核兵器。
正直なところ、核兵器所有をすることは諸刃の剣で、所有をしているだけで自分の国を破壊しかねないとんでもなく恐ろしい兵器です。
また、決して使用することができない兵器でもあるわけで、一度でも使用したらその国の未来はありません。
まずこのご時世で核兵器を使用した時点で犯罪国家の烙印が押されます。
国際的地位も名誉も一気に脱落してしまうので、使用するとなったらそれなりの覚悟が必要となるわけです。
ただ、自分の国に攻めてきたら核兵器で報復するよと脅すことは可能です。
万が一戦争が起こって自国の劣勢が決定的になった時に報復手段として核兵器が使用される恐れがあるため、戦争に踏み切ることができないことが核兵器所有のメリットと言えます。
核兵器の報道を見るたびに、私は人間社会の最終形態だなと感じます。
人は自分の考えている通り、言うとおりに人を動かす際には巨大な力を持って動かします。
現代社会ではお金ですが、ほんの少し前までは戦という暴力が人を動かしていたわけです。
戦争に限らず人は力をもって人を支配していますし、それは家族内でも同じことが言えます。
大きな力をもって子どもを支配している姿は核兵器を持っている図となんら変わりなく、巨大な暴力をもって報復するDVはその図が見事に描かれていると思います。
核兵器とは人間の心にある力で人を抑えようとする最終形態であり、核兵器を廃絶させるには人間そのものが暴力に訴えない進化を遂げなければ成し遂げられないだろうなと思います。
核兵器廃絶ができる世の中になる日がくるのでしょうか。