日常生活の中ですぐに忘れてしまいがちなのが、日本は国王が存在する国であることです。
まあ国王と言っても権力を持たない王であり、日本では国王のことを天皇と呼んでいますけどね。
他の国から見たら天皇を国王と思っているでしょうけど。
ただ、他の国でも国王は国民から慕われて尊敬されている存在であり、日本でも同じような存在です。
表現の仕方一つで私の文面でも「失礼だ」と批判非難されてしまう、それが皇室です。
普段はそうした言動を他の人に対して向けていたのであれば問題視されないものであっても、皇室に向けられたとなれば一斉に非難されます。
今回特に取り上げられている報道が皇室の結婚に対する問題です。
本来であれば好きな人同士が結婚することに対して誰も反対しませんし、逆に祝福されるものであります。
しかし、皇室となると心技体全てが備わった人でないと祝福されません。
例えそれが親に問題があったとして、好き同士の2人であったとしてもです。
皇室は汚れなき存在であり誇りであって、どのような問題を抱えていてもそれは祝福されないものとなっています。
また、それが皇室から離れる結婚であっても非難が集中されるのですから、日本人のそうした熱やエネルギーに対して不思議な感覚を覚えるのは私だけなのかなと思うのですがいかがでしょうか。
神聖な存在に対して一度不合格の烙印を押されたら、そこから合格を勝ち得るのは相当難しいなと思っています。
大相撲でも一度口にした言葉はどれだけ試合で結果を残したとしても、半永久的に取り上げられて認めてもらえなくなります。
スポーツの世界では結果が全てではありますが、その中にもスポーツマンシップを尊重しなければ叩かれます。
特に神聖だと思われる大相撲では厳しいチェックが入ります。
同じ格闘技であるプロレスであればヒール役もいて面白いんですけどね。
ボクシングもヒール役に徹しようものなら叩かれるくらいになってきましたけど、別にどんな言動しようと勝てたらいいのではって思うんですけど、ダメみたいです。
努力して努力して頑張った人が勝ち、素晴らしい精神力を持った人が勝つんだという点がどうしても好まれます。
ただ、そうしたヒール役がいることでそうした人も目立つと思うんですけどね。
皇室に関しても、皇室から出て行く人の結婚にまで見守る姿勢がすごいなと思います。
そこに税金が使われるからこそ叩かれるのかもしれませんが、もし税金自体に対して批判をしている人は結婚に対して反対をするのではなくて皇室そのものを批判すればいいのにって思いますけど。
そもそも皇室や宮内庁が身辺整理をしなかったことが今回の騒動の始まりであって、叩かれている人よりもそこに批判するべきではないかなと思いますね。
昨今の報道は弱い者いじめをしている気がしてなりません。
結婚は2人の問題で、その後の幸せも2人でつかみ取るものだと思うんですけど、皇室に対してはそうではないようです。