ビジネスであったり友人関係と比較すると、恋愛ほど心理を読まなければならないものはないと私は思っています。
だからこそ傷つきやすかったりするんだろうなと思うのですが、その理由は何かを考えていました。
ビジネス上の付き合いであったり友人関係であればですが、相手の人に対して信頼してもらおうと努力すればするほどその関係性は深くなっていきます。
しかし、恋愛はそううまくいきません。
それはなぜか?
飽きるという現象が起こってしまうからです。
人が人を好きになるとドンドンその人に対して興味を持って会いたくなりますし、会って好きという気持ちをぶつけたくなるものです。
しかし、相手の人はその気持ちに対して最初は嬉しさを感じていても、長く続けばそれがものすごく煩わしいものになってしまったり、時間を空けたくなってくるのです。
人は恋愛だけで生きているわけではなく、他にも興味があるものに対して目を向けやすいからです。
ビジネス上の付き合いや友人関係で考えるとそこまで深く付き合おうとしないのでバランスが良いわけです。
しかし、恋愛となると気持ちが高まれば高まるほど会いたい気持ちが強くなってしまうので、日常生活にも影響を及ぼしてしまう可能性も同時に高くなります。
そのバランスを崩されるのが嫌だと感じる人も世の中たくさんいると思います。
バランスが崩れてしまうと好きな気持ちを高めていた人はどんどん疑心暗鬼となって相手の気持ちが分からなくなりますし、好きな気持ちをそれほど高めていなかった人は相手の好きという気持ちに対して重さを感じるようになってしまいます。
そうして互いの気持ちのバランスがどんどん崩れて溝が深くなってしまうことで、恋愛関係の破綻を迎えてしまうことになっていきます。
恋人同士はもちろんのこと、夫婦関係でも同じ現象は起きているようです。
子どもが生まれてから関わりあうことが減った夫婦ほどその危険性が高まります。
一度作った溝が簡単に埋まることはなく、ドンドンその深みにはまっていく話のほうが今では相談事としても多くなっている気がします。
バランスを崩さないようにしていくために必要なことは何といってもコミュニケーションの数を増やすことですね。
自分の思いを正直にぶつけて、互いの意見を尊重しあえるかどうかです。
相手の話を聞けなくなった時点で終了してしまいますから、何とかその状態をできる限りつづけていくことです。
また、自分の気持ちに対してもっと正直に向き合うことも大切です。
相手の気持ちを理解していくことも当然ながら必要で、自分よがりな恋愛を求めてしまってはそのバランスを保つことはできません。
そして、飽きさせないようにするには自分の好きという気持ちを極力セーブしていくことも必要です。
これが一番難しいかもしれませんが、極端に好きアピールをするひとほど飽きられてしまう可能性が高いため、少しは何を考えているか分からないと思わせることも一つの手です。
好きというアピールをしすぎると人は安心して自分に目を向ける機会を減らしてしまいます。
逆に好きアピールが少ないと自分のことが本当に好きなのかと疑問を抱くようになるので、目を向ける機会を相手が勝手に作るようになります。
自分の不安な気持ちは相手にとって何も揺さぶりませんので、その気持ちをどれだけ抑えられるかが決め手となってくると思います。
長年付き合っていくためのコツだと思いますが、それだけ人が他の人と一緒にいるということが難しいということだと思います。
恋愛は最難関の大学受験よりも難しいと思います。