ちょうど100年前くらいに日本でも映画が誕生しました。
最初に映画が登場したのはパリの万博で、画面には蒸気機関車が映っていたのですが、画面からはみ出ていく蒸気機関車がどこに行ってしまったのかと騒がれていたようです。
初めて目にする映画の映像に当時の人たちは感動と驚嘆でいっぱいだったそうです。
まだ当時の映像には音が含まれていなくて、録音技術のほうが後だったみたいです。
戦前日本でも娯楽に映画鑑賞が加わり、さらに宣伝活動としても用いられるようになっていくことで、娯楽とともに商売道具としても発展していくことになります。
太平洋戦争後には映画館に行って楽しむ人が多くなり、映画俳優の地位もどんどん大きくなっていきます。
石原裕次郎、勝新太郎などの大スターを生み出していく映画界は絶頂期を迎えるわけですが、テレビという新たな情報伝達媒体が誕生したことで、その勢いもテレビへと移っていくことになります。
映画館でしか見ることができなかったスターの姿を自分の家でテレビで見ることができるようになり、日活というドル箱スターを輩出していた大きな企業が路線変更せざるを得ない状況にまで追い込まれました。
テレビという新しいメディアの媒体が登場したことで、映画界も相当追い込まれたに違いありません。
私が子どもの頃がテレビの黄金期と言われる時代ではなかったかなと思いますが、とにかくテレビのネタを学校でも話すくらいにテレビに夢中になっている人が多く、ドラマをみないと流行りについていけないような感じでした。
テレビの影響力が強くて、テレビに映るものに対して教育界からもクレームが出るほどでしたから、たった数年でテレビに映る内容も変化していくことになりました。
そんなてれびにも脅威なメディア媒体が現れることにになるのですが、みなさんご存知のYoutubeです。
テレビ業界が独占していた映像発信力が個人で発信できる時代となり、テレビが握っていた情報収集力・発信力が分散されるようになりました。
また、見たい番組は決められた時間帯にしか発信できないテレビに対して、Youtubeはいつでも好きな時に好きなチャンネルだけ見れるために、テレビ離れする状況にまで発展しています。
テレビの登場で映画界の独占していた既得権益を徐々に取られていったときのように、Youtubeの登場もまたテレビが独占しつつあった既得権益を奪われつつあるような状況で、テレビ業界はなんとか食い止めようと必死になっているような気がしています。
Youtuberが億を稼ぐようになった時代ですが、それでも「Youtubeの時代はおわりつつある」との声を聞きます。
このような声が届く理由の一つに、テレビ業界から何とかYoutubeの影響力を終わらせようとデマを流している可能性があります。
映画からテレビに影響力が移る際にもそうした話が出ていたとも聞いていますが、それだけYoutubeの影響力を恐れている可能性が高いなと私は感じています。
2つ目にはYoutubeのネタがそろそろ切れてきた感も否めません。
やはり素人が発信する際に気を付けておかなければならないのは、企業でもそうですが何年続くかを考えて企画も根って取り組んでいくものですけど、個人で行う場合はそこまで継続してやろうと思える人がどこまでいるかなんですよね。
ただ、これが大企業バックにしてテレビ局級のものをYoutubeで行えばどうなるかなんです。
例えばニュースに関しても個人個人が映像提供をしていく関係性を持てば、事件が起こった時にヘリコプターを飛ばして現場に駆け付ける以上にリアルな映像を提供できるんです。
あまりにリアルなために編集が必要な映像も出てくるかもしれませんが、それでも個人個人が記者となって契約を結べばこれほど大きな力をもつメディア力はないかもしれません。
また、個人個人が瞬時にお金を出す機能もYoutubeについていますから、寄付を募るにしてもものすごく大きな力を持つと思っています。
まだまだYoutbeのようなネットのメディア媒体には使いきれていない力があると思いますし、テレビを超える媒体へと化ける力は十分にあると思います。
ということで、もう少しYoutubeのこれからを見守りたいなと思います。
このまま終わるのはもったいないくらいのポテンシャルがYoutubeにはあると思います。