もし、このまま働き方改革や企業の在り方が変化していくのであれば、おそらく欲しがられる人材は、一つのことに特化できる人だと睨んでいます
その結果が顕著になって表れているのはやはりユーチューバーです。
自分の得意分野をさらけ出すことでお金を稼ぐことができるようになってきています。
もし、そのような人材が求められないようであれば、日本の企業形態はまだまだ進化していないものだと考えても良いと思います。
これまでの企業は「なんでもできる」人材を求めてきました。
だからこそ、学校教育でも周りに合わせて、周りの人と協力をして一致団結をすることを美徳とする習慣が生まれました。
他の国と比べても団体で何かに取り組むものに関しては強さを発揮していると思います。
例えばスポーツでもリレーでは個々の能力をカバーするためにバトンの受け取り方に関しては、世界の中でもトップクラスだと思います。
いざ新入社員として企業に勤めることになると、自分が大学で研究してきたことなど度外視で、上司の言うことをこなせる人が出世していく形になっていませんか?
自分の意見などは抑えておいて、上司の言うがままに動いていくことが当たり前とされ、それが常識のような空気の中で働いていたことはありませんか?
学校教育から社会まで、そのような流れで育ってきた人たちに私たちも育てられているために、それが当たり前と思ってしまうんだと思います。
しかし、それが悪いってことではないんですよ。
国際社会で生きていくために資源のない日本の強みを活かしてきた結果だと思います。
しかし、日本国内においても考え方や働き方もグローバル化していく中、働く側の人間もおかしいと思いながらも周りに合わせて働いてきた結果、鬱になったり真面目に取り組み過ぎてパニック障害を起こすような現象が出てきています。
周りが言っていることが正しいのだと自分の心の中で言い聞かせようとしても、本音のところでは違うと思って頑張る人が犠牲になっているんです。
しかし、これからは本当に必要だと思われる人は、すべてのことが出来る人ではなく、専門的に特化することが出来る人です。
これからは大きな会社の中で大勢の人たちの中で働くのではなく、自宅で必要な資料をすぐに送れる人が求められてくる可能性が高くなります。
アメリカでは時差を利用して、退勤時間になるとインドに資料を送ってインドで仕事をしてもらって、アメリカの出勤時間になれば仕事が出来上がった状態になっています。
要は会社勤めしなくてもパソコンがあれば自宅でできる仕事はいくらでもあります。
中小企業や個人事業主ではホームページ管理やFacebook、アメブロなどの記事更新をしていくことも追いついていません。
これをやってほしいという仕事も今後はドンドン出てきますし、Youtubeを使って利益を上げることを求めてくる企業もでてくるかもしれません。
そのようなときには、一つのことに特化した人にお願いした方が効率的で割安です。
一人の社員を抱えてすべてのことを学ばせるのに大変な時間と労力がかかる上に、人間関係でこじれてしまえば優秀な人材はすぐに逃げていくことになりますので今後は効率的とは言えなくなってくるかもしれません。
簡単な例でいくと、美味しんぼのマンガに描かれていましたが、魚を焼くだけの調理人がいるのですが、その人にそのお店は高額な給料を支払っていると言っています。
1つのことに特化した人にしかできない技術があり、その人を手放さないようにするためと、さらにその技術を極めてもらうために高額な給料を支払っているのだと思います。
自分の得意分野で働くことが出来れば夢中にもなれますし、時間を気にせずに楽しく仕事をこなすこともできるかもしれません。
会社を経営する人も、将棋の駒を捨て駒として利用するのではなく、それぞれの駒の特徴を理解してどこに配置するか、どのように攻めてもらうかを考えて活かすようにしていけば、特化したものをもつ人材がいかに大切かが見えてくると思います。
ここまで夢のあるようなことを書いていきましたが、一つ落とし穴があります。
それは、自分のやりたいこと、自分の得意分野を活かせるものを見つけていくことは簡単そうに見えて実は非常に難しいことです。
これなら勝てる!と思える得意分野も、さらに上回る実力を持っている人が現れたらそれこそコテンパンに打ちのめされることも多々あります。
ここで大切なことは、そんなことであきらめるのではなくて継続してみることだと思っています。
継続することで更に得意分野が磨かれていきますし、強くなっていきます。
要は他人の目を気にしなくて済む代わりに自分との闘いになっていく時代になるだろうと思います。
その時こそ自分を大事にして自分は素晴らしいと思って取り組むことが必要になるかなと思いますね。
そういう人たちを全力で応援していきたいと思います。